国木田独歩 『わかれ』 汽笛高く響きし時、青年は急ぎ乙女の手を堅く握り、言わんとして言うあたわず、乙女がわずかに『御身を大切に』と声もきれぎれに言うや『君こそ、君こそ、必ず心たしかに忍びたまえ、手紙を忘れたもうな。 必ず……。 青年はその夜、十時ごろ茅屋に帰りぬ。 国木田独歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア