全体磯吉は無口の男で又た口の利きようも下手だがどうかすると啖火交りで今のように威勢の可い物の言い振をすることもある、お源にはこれが頗る嬉しかったのである。
然しお源には連添てから足掛三年にもなるが未だ磯吉は怠惰者だか働人だか判断が着かんのである。
東京女の気まぐれ者にはそれで済でゆくので、三日も四日も仕事を休む、どうかすると十日も休む、けれどサアとなれば人三倍も働くのが宅の磯様だと心得ている、だからサアとなれば困りや仕ないと信じている。
全体磯吉は無口の男で又た口の利きようも下手だがどうかすると啖火交りで今のように威勢の可い物の言い振をすることもある、お源にはこれが頗る嬉しかったのである。
然しお源には連添てから足掛三年にもなるが未だ磯吉は怠惰者だか働人だか判断が着かんのである。
東京女の気まぐれ者にはそれで済でゆくので、三日も四日も仕事を休む、どうかすると十日も休む、けれどサアとなれば人三倍も働くのが宅の磯様だと心得ている、だからサアとなれば困りや仕ないと信じている。