真蔵は頭を掻いて笑った。
「否、こういうことになったのも、竹の木戸のお蔭で御座いますよ、ですから私は彼処を開けさすのは泥棒の入口を作えるようなものだと申したので御座います。
今となれゃ泥棒が泥棒の出入口を作えたようなものだ」とお徳が思わず地声の高い調子で言ったので老母は急に
真蔵は頭を掻いて笑った。
「否、こういうことになったのも、竹の木戸のお蔭で御座いますよ、ですから私は彼処を開けさすのは泥棒の入口を作えるようなものだと申したので御座います。
今となれゃ泥棒が泥棒の出入口を作えたようなものだ」とお徳が思わず地声の高い調子で言ったので老母は急に