思いきや彼はこの春、銀座街頭に見たるその盲人ならんとは。
されど盲人なる彼れの盲目ならずとも自分を見知るべくもあらず、しばらく自分の方を向いていたが、やがてまた吹き初めた。
指端を弄して低き音の縷のごときを引くことしばし、突然中止して船端より下りた。
思いきや彼はこの春、銀座街頭に見たるその盲人ならんとは。
されど盲人なる彼れの盲目ならずとも自分を見知るべくもあらず、しばらく自分の方を向いていたが、やがてまた吹き初めた。
指端を弄して低き音の縷のごときを引くことしばし、突然中止して船端より下りた。