また母と一しょに帰る時など、二人とも出かける時ほどの元気はありませんで、峠を越す時、母は幾度となく休みます。
思い出しますのはその時の母の顔でございます。
石に腰をおろしてほっと呼吸を吐いて言うに言われん悲しげな顔つきをします、その顔つきを見ますと私までが子供心にも悲しいような気がしまして黙ってつくねんと母の傍に腰をかけているのでございます。
また母と一しょに帰る時など、二人とも出かける時ほどの元気はありませんで、峠を越す時、母は幾度となく休みます。
思い出しますのはその時の母の顔でございます。
石に腰をおろしてほっと呼吸を吐いて言うに言われん悲しげな顔つきをします、その顔つきを見ますと私までが子供心にも悲しいような気がしまして黙ってつくねんと母の傍に腰をかけているのでございます。