けれど一つの難がある、それは女難だ、一生涯女に気をつけてゆけばきっと立派なものになる』と私の頭を撫でまして、『むむ、いい児だ』としげしげ私の顔を見ました。
母は大喜びに喜こびまして、家に帰えるやすぐと祖母にこのことを吹聴しましたところが祖母は笑いながら、
『男は剣難の方がまだ男らしいじゃないか、この児は色が白うて弱々しいからそれで卜者から女難があると言われたのじゃ、けれども今から女難もあるまい、早くて十七八、遅くとも二十ごろから気をつけるがよい』と申しました。
けれど一つの難がある、それは女難だ、一生涯女に気をつけてゆけばきっと立派なものになる』と私の頭を撫でまして、『むむ、いい児だ』としげしげ私の顔を見ました。
母は大喜びに喜こびまして、家に帰えるやすぐと祖母にこのことを吹聴しましたところが祖母は笑いながら、
『男は剣難の方がまだ男らしいじゃないか、この児は色が白うて弱々しいからそれで卜者から女難があると言われたのじゃ、けれども今から女難もあるまい、早くて十七八、遅くとも二十ごろから気をつけるがよい』と申しました。