それに長屋中、皆な私を可愛がってくれまして、おとなしい方だよい方だ、珍しい堅人だと褒めてくれるのでございます。
ですからお俊ばかりでなくお神さんたちが頼みもせぬ用を達してくれるのでございます。
ところがおかしいのはお俊がこれを焼いて、何を私がついているによけいなお世話だと、お神さんたちの目の前でいやな顔をする、それをお神さんたちはなお面白半分に私の世話を焼いたこともありました、けれども、それでもってお俊と私の仲を長屋の者が疑ぐるかというに決してそうでなく、てんで私をば木か金で作ったもののように無類の堅人だと信じていたのでございます。