それでこれからすぐにお俊を追い出すつもりだがお前さんも同意だろうと申しますから私はお俊が元親方と怪しい関係のあった女であるか、ないか、そんなことはわからないけれど、今ではお前を大切にして立派なお神さんになっているのだから追い出すほどのことはあるまい、見たところでも親方と怪しいという様子もないようだ、それは私が請け合うと申しますと、藤吉『今でも怪しいなら打ち殺してやるのだ、以前の関係があると聞いただけで私は承知ができねえのだ、お俊を追い出して親方の横面を張り擲ってくれるのだ、なんぞといえば女房まで世話をしてやったという、大きな面をしてむやみと親方風を吹かすからしてもう気に喰わねえでいたのだ、お古を押しつけておいて世話も何もあるものか、ふざけるない!
私がいくらなだめても聴かないでとうとう宅に帰って参ったのでございます。
私もうっちゃってもおかれないと、藤吉の後について行こうとしますと、かまわないでおいてくれろと、私を内に入れません、仕方なしに外に立って内の様子を聴いていました。