『ちょっと入らして頂戴な、蚊で堪らないから』と言いさま、やっと一人寝の蚊帳の中に入って来たのでございます。
朝早くお俊は帰ってゆきましたが、どういう風に藤吉の気嫌を取ったものか、それとも酔いが醒めて藤吉が逆戻りしましたのか、おとなしく仕事に出て参りました。
出際に上り口から頭を出して『お早よう』と言いさま、妙に笑って頭を掻いて見せまして『いずれおわびは帰ってから』と、言い捨てて出て参りました。
『ちょっと入らして頂戴な、蚊で堪らないから』と言いさま、やっと一人寝の蚊帳の中に入って来たのでございます。
朝早くお俊は帰ってゆきましたが、どういう風に藤吉の気嫌を取ったものか、それとも酔いが醒めて藤吉が逆戻りしましたのか、おとなしく仕事に出て参りました。
出際に上り口から頭を出して『お早よう』と言いさま、妙に笑って頭を掻いて見せまして『いずれおわびは帰ってから』と、言い捨てて出て参りました。