国木田独歩 『富岡先生』 校長の顔は見る見る紅をさして来た。 その握りしめた拳の上に熱涙がはらはらと落ちた。 侯爵伯爵を罵る口から能くもそんな言葉が出る、矢張人物よりも人爵の方が先生には難有いのだろう、見下げ果てた方だと口を衝いて出ようとする一語を彼はじっと怺えている。 国木田独歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア