ですから赤坂は甚だ狭い区であるが田町、一木の辺だけでも寄席が三ヶ所ほどあります。
年中客の絶えないのを見ても夜の東京から此寄席をはぶくことの出来ないのが解りましよう。
僕が妹等と行く寄席の内部をお話すると、客は殆ど男ばかり、そして其行儀の悪いのは驚くばかりで、十人の二三は身体を横にして居るのです、中にはすや/\と眠つて居て、時々張扇の音に目を覚し夢現に宮本武蔵、国定忠次の伝記を聞いて居るのです。
ですから赤坂は甚だ狭い区であるが田町、一木の辺だけでも寄席が三ヶ所ほどあります。
年中客の絶えないのを見ても夜の東京から此寄席をはぶくことの出来ないのが解りましよう。
僕が妹等と行く寄席の内部をお話すると、客は殆ど男ばかり、そして其行儀の悪いのは驚くばかりで、十人の二三は身体を横にして居るのです、中にはすや/\と眠つて居て、時々張扇の音に目を覚し夢現に宮本武蔵、国定忠次の伝記を聞いて居るのです。