僕が妹等と行く寄席の内部をお話すると、客は殆ど男ばかり、そして其行儀の悪いのは驚くばかりで、十人の二三は身体を横にして居るのです、中にはすや/\と眠つて居て、時々張扇の音に目を覚し夢現に宮本武蔵、国定忠次の伝記を聞いて居るのです。
そして夜の十時か九時半頃まで、兎も角も罪のない時間を消すのです。
さて或夜のことでした。
僕が妹等と行く寄席の内部をお話すると、客は殆ど男ばかり、そして其行儀の悪いのは驚くばかりで、十人の二三は身体を横にして居るのです、中にはすや/\と眠つて居て、時々張扇の音に目を覚し夢現に宮本武蔵、国定忠次の伝記を聞いて居るのです。
そして夜の十時か九時半頃まで、兎も角も罪のない時間を消すのです。
さて或夜のことでした。