その日は風もなく、波も穏やかな日であったから、沖のかなたはかすんで、はるばると地平線が茫然と夢のようになって見えました。
白い雲が浮かんでいるのが、島影のようにも、飛んでいる鳥影のようにも見えたのであります。
お姉さまは、いい声でうたいながら、露子の手をとってお歩きになりますと、露子も、きれいな砂を踏んで波打ちぎわを歩きました。
その日は風もなく、波も穏やかな日であったから、沖のかなたはかすんで、はるばると地平線が茫然と夢のようになって見えました。
白い雲が浮かんでいるのが、島影のようにも、飛んでいる鳥影のようにも見えたのであります。
お姉さまは、いい声でうたいながら、露子の手をとってお歩きになりますと、露子も、きれいな砂を踏んで波打ちぎわを歩きました。