そして、すぐに紙を出して、花や草を描いてみましたが、やはりすこしもいい色が出なくて、まったく少年の描いたのとは別物であって、まずく汚なく自分ながら見られないものでありました。
光治は、まもなく自分の心をなぐさめた唯一の笛をなくしてしまったことを後悔いたしました。
ある日の晩方、彼はさびしく思いながら田舎路を歩いていますと、不思議なことには、このまえじいさんにあったと同じところで、またあちらから箱をしょってとぼとぼと夕日の光を浴びながら歩いてくるじいさんに出あいました。
そして、すぐに紙を出して、花や草を描いてみましたが、やはりすこしもいい色が出なくて、まったく少年の描いたのとは別物であって、まずく汚なく自分ながら見られないものでありました。
光治は、まもなく自分の心をなぐさめた唯一の笛をなくしてしまったことを後悔いたしました。
ある日の晩方、彼はさびしく思いながら田舎路を歩いていますと、不思議なことには、このまえじいさんにあったと同じところで、またあちらから箱をしょってとぼとぼと夕日の光を浴びながら歩いてくるじいさんに出あいました。