これこそ、じつにどんな鳥の目よりも敏い不思議な眼鏡であって、まったく、わしがいつか命を救ってもらったお礼に太郎に持ってきてくれたものだとわかりました。
夜が明けると、風は止みましたけれど、沖の上には黒雲が垂れ下がって、ゆく船の影が見えませんでした。
太郎は浜辺に立って、わしのくれた遠眼鏡で沖の方をながめますと、ちょうど、わしの瞳のようにその眼鏡は、幾百里も遠い遠い海原の景色が、その中に映るのでありました。
これこそ、じつにどんな鳥の目よりも敏い不思議な眼鏡であって、まったく、わしがいつか命を救ってもらったお礼に太郎に持ってきてくれたものだとわかりました。
夜が明けると、風は止みましたけれど、沖の上には黒雲が垂れ下がって、ゆく船の影が見えませんでした。
太郎は浜辺に立って、わしのくれた遠眼鏡で沖の方をながめますと、ちょうど、わしの瞳のようにその眼鏡は、幾百里も遠い遠い海原の景色が、その中に映るのでありました。