ある日、殿さまは、有名な陶器師を御殿へお呼びになりました。
陶器店の主人は、いつかお茶わんを造って奉ったことがあったので、おほめくださるのではないかと、内心喜びながら参上いたしますと、殿さまは、言葉静かに、
「おまえは、陶器を焼く名人であるが、いくら上手に焼いても、しんせつ心がないと、なんの役にもたたない。
ある日、殿さまは、有名な陶器師を御殿へお呼びになりました。
陶器店の主人は、いつかお茶わんを造って奉ったことがあったので、おほめくださるのではないかと、内心喜びながら参上いたしますと、殿さまは、言葉静かに、
「おまえは、陶器を焼く名人であるが、いくら上手に焼いても、しんせつ心がないと、なんの役にもたたない。