小川未明 『気まぐれの人形師』 遠くへいく汽船は、おっとりとうるんだ、黄昏方の空に、黒い一筋の煙を上げていました。 そして、高いほばしらの頂には、赤い旗が、ちょうど真っ赤な花のように風にゆらめいていました。 娘には、それらの景色は、歩いているときは目に入らなかったのです。 小川未明の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア