いつもなら、男は、くわをかついで圃に出なければならない時刻でありましたが、なんだか働くということがばかばかしくなって、その気になれませんでした。
男は、立ち上がって、たなの上からその仏像を取り下ろして、つくづくとながめていました。
ほんとうに、手に取ってこうしてながめるというようなことは、幾年の間、いままでになかったのです。
いつもなら、男は、くわをかついで圃に出なければならない時刻でありましたが、なんだか働くということがばかばかしくなって、その気になれませんでした。
男は、立ち上がって、たなの上からその仏像を取り下ろして、つくづくとながめていました。
ほんとうに、手に取ってこうしてながめるというようなことは、幾年の間、いままでになかったのです。