我々日本人が仏蘭西の自然派はこう発達したの、独乙の自然派は今こんな具合だのという事を承知したのは、全くこの歴史研究の御蔭で至極結構な事と思います。
ただこの種の研究について私の飽き足らないところを云うと、あるいは下のような弊がありはすまいかと思われます。
(一) 歴史の研究によって、自家を律せんとすると、相当の根拠を見出す前に、現在すなわち新という事と、価値という事を同一視する傾が生じやすくはないかと思われます。
我々日本人が仏蘭西の自然派はこう発達したの、独乙の自然派は今こんな具合だのという事を承知したのは、全くこの歴史研究の御蔭で至極結構な事と思います。
ただこの種の研究について私の飽き足らないところを云うと、あるいは下のような弊がありはすまいかと思われます。
(一) 歴史の研究によって、自家を律せんとすると、相当の根拠を見出す前に、現在すなわち新という事と、価値という事を同一視する傾が生じやすくはないかと思われます。