山にすんでいるからすがありましたが、そのからすは、もうだいぶん年をとってしまいました。
若い時分には、やはり、いま、ほかの若いからすのように、元気よく高い嶺の頂を飛んで、目の下に、谷や松林や、また村などをながめて、あるときは、もっと山奥へ、あるときは、荒波の岸を打つ浜の方へと飛んでいき、また、町の方まで飛んでいったことがあります。
どんなに強い風も怖ろしくはありませんでした。
山にすんでいるからすがありましたが、そのからすは、もうだいぶん年をとってしまいました。
若い時分には、やはり、いま、ほかの若いからすのように、元気よく高い嶺の頂を飛んで、目の下に、谷や松林や、また村などをながめて、あるときは、もっと山奥へ、あるときは、荒波の岸を打つ浜の方へと飛んでいき、また、町の方まで飛んでいったことがあります。
どんなに強い風も怖ろしくはありませんでした。