その夜は、いい月夜でした。
二郎は、田圃の中の真っ白に花の咲いた、あんずの木の下に立っていますと、あちらの往来を青いお馬が、月の光に照らされて歩いていくのを、ありありと見ました。
そのことを姉さんに話すと、姉さんは、そのときは笑わずに、泣いていました。
その夜は、いい月夜でした。
二郎は、田圃の中の真っ白に花の咲いた、あんずの木の下に立っていますと、あちらの往来を青いお馬が、月の光に照らされて歩いていくのを、ありありと見ました。
そのことを姉さんに話すと、姉さんは、そのときは笑わずに、泣いていました。