あや子は、べつにそれまではなにもほしいとは思いませんでした。
ただ、いろいろな店の前を過ぎて、それらをながめてきたのでありますが、いま、おばあさんの店の前にさしかかって、ふと歩みを止めたのであります。
それは、一つのさらの中に、海ほおずきがぬれて光っていたからであります。
あや子は、べつにそれまではなにもほしいとは思いませんでした。
ただ、いろいろな店の前を過ぎて、それらをながめてきたのでありますが、いま、おばあさんの店の前にさしかかって、ふと歩みを止めたのであります。
それは、一つのさらの中に、海ほおずきがぬれて光っていたからであります。