二人はあちらに見える、白く塗った三階建ての家屋を見ましたときに、それがなんであるかすらもよくわからなかったのでした。
しかし、自分たちと異った人間がそばの家々から顔を出してのぞいたり、またその中に動いたりしているようすなどを見ると、あちらの美しい建物の中には、もっと力の強い、偉い人間が住んでいるのだろうということを想像しました。
それにつけても、こんな美しい街がどうしてできたものか、まただれによって、どうして美しく地上にいろいろなものが造られたのであるか、それを考えることすらが、二人にはできなかったのであります。