二人の故郷では銭というようなものがなかったから、それがなんであるかわかりませんでしたけれど、ただ、その美しい光に魅せられて、二人のうちの年とったほうが、真っ黒な毛の生えた、つめの伸びた黒い手でふいに、小鳥をつかむときのようにすばしこく銀貨を握ってしまいました。
二人のものに、ものを恵んでくれたものは、このおじいさん一人だけでした。
それほど、あまり姿が違っていたので、この街の人々には、かわいそうというほどの同情の念が起こらなかったのであります。
二人の故郷では銭というようなものがなかったから、それがなんであるかわかりませんでしたけれど、ただ、その美しい光に魅せられて、二人のうちの年とったほうが、真っ黒な毛の生えた、つめの伸びた黒い手でふいに、小鳥をつかむときのようにすばしこく銀貨を握ってしまいました。
二人のものに、ものを恵んでくれたものは、このおじいさん一人だけでした。
それほど、あまり姿が違っていたので、この街の人々には、かわいそうというほどの同情の念が起こらなかったのであります。