數へて百條に至り、生きて千年に至るとも京は依然として淋しからう。
此の淋しい京を、春寒の宵に、疾く走る汽車から會釋なく振り落された余は、淋しいながら、寒いながら通らねばならぬ。
南から北へ――町が盡きて、家が盡きて、燈が盡きる北の果迄通らねばならぬ。
數へて百條に至り、生きて千年に至るとも京は依然として淋しからう。
此の淋しい京を、春寒の宵に、疾く走る汽車から會釋なく振り落された余は、淋しいながら、寒いながら通らねばならぬ。
南から北へ――町が盡きて、家が盡きて、燈が盡きる北の果迄通らねばならぬ。