夏目漱石 『京に着ける夕』 此の淋しい京を、春寒の宵に、疾く走る汽車から會釋なく振り落された余は、淋しいながら、寒いながら通らねばならぬ。 南から北へ――町が盡きて、家が盡きて、燈が盡きる北の果迄通らねばならぬ。 「遠いよ」と主人が後から云ふ。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア