寢心地は頗る嬉しかつたが、上に掛ける二枚も、下へ敷く二枚も、悉く蒲團なので肩のあたりへ糺の森の風がひやり/\と吹いて來る。
車に寒く、湯に寒く、果は蒲團に迄寒かつたのは心得ぬ。
京都では袖のある夜着はつくらぬものゝ由を主人から承つて、京都はよく/\人を寒がらせる所だと思ふ。
寢心地は頗る嬉しかつたが、上に掛ける二枚も、下へ敷く二枚も、悉く蒲團なので肩のあたりへ糺の森の風がひやり/\と吹いて來る。
車に寒く、湯に寒く、果は蒲團に迄寒かつたのは心得ぬ。
京都では袖のある夜着はつくらぬものゝ由を主人から承つて、京都はよく/\人を寒がらせる所だと思ふ。