夏目漱石 『京に着ける夕』 此涼しき鈴の音が、わが肉體を貫いて、わが心を透して無限の幽境に赴くからは、身も魂も氷盤の如く清く、雪甌の如く冷かでなくてはならぬ。 太織の夜具のなかなる余は愈寒かつた。 曉は高い欅の梢に鳴く烏で再度の夢を破られた。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア