夏目漱石 『それから』 ぼんやりして、少時、赤ん坊の頭程もある大きな花の色を見詰めていた彼は、急に思い出した様に、寐ながら胸の上に手を当てて、又心臓の鼓動を検し始めた。 寐ながら胸の脈を聴いてみるのは彼の近来の癖になっている。 動悸は相変らず落ち付いて確に打っていた。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア