この書生は代助を捕まえては、先生々々と敬語を使う。
代助も、はじめ一二度は苦笑して抗議を申し込んだが、えへへへ、だって先生と、すぐ先生にしてしまうので、已を得ずそのままにして置いたのが、いつか習慣になって、今では、この男に限って、平気に先生として通している。
実際書生が代助の様な主人を呼ぶには、先生以外に別段適当な名称がないと云うことを、書生を置いてみて、代助も始めて悟ったのである。
この書生は代助を捕まえては、先生々々と敬語を使う。
代助も、はじめ一二度は苦笑して抗議を申し込んだが、えへへへ、だって先生と、すぐ先生にしてしまうので、已を得ずそのままにして置いたのが、いつか習慣になって、今では、この男に限って、平気に先生として通している。
実際書生が代助の様な主人を呼ぶには、先生以外に別段適当な名称がないと云うことを、書生を置いてみて、代助も始めて悟ったのである。