そして、はさみを握って、葉蔭をのぞきますと、そこに大きなきゅうりがぶらさがっています。
二郎は、なんとなくそれをもぐのがしのびないような、哀れなような、惜しいような気がしてしばらくそこに立っていました。
二郎は、ぼんやりとして、夢のように、きゅうりが芽を出したばかりの姿や、やっと竹にからみついて、黄色な花を咲かせた時分を思い出すと、ほんとうにこの実をつるから切り離すのがかわいそうでならなかったのです。
そして、はさみを握って、葉蔭をのぞきますと、そこに大きなきゅうりがぶらさがっています。
二郎は、なんとなくそれをもぐのがしのびないような、哀れなような、惜しいような気がしてしばらくそこに立っていました。
二郎は、ぼんやりとして、夢のように、きゅうりが芽を出したばかりの姿や、やっと竹にからみついて、黄色な花を咲かせた時分を思い出すと、ほんとうにこの実をつるから切り離すのがかわいそうでならなかったのです。