しかし、それらは、夜でありますから、ただ音だけが聞こえるばかりで、はらはらと風の襲うたびに騒がしく散っていました。
正吉は、お寺の門前に、ただ一つ提燈をつけて、露店を出している人があるのを遠くからながめました。
夏の夜や、縁日の晩などには、よくこの町にも露店が出ましたけれど、こんなに寒くなってからは、出歩く人も少ないので、ああして露店を出しても品物を買うものがないだろうにと、思われたのでありました。
しかし、それらは、夜でありますから、ただ音だけが聞こえるばかりで、はらはらと風の襲うたびに騒がしく散っていました。
正吉は、お寺の門前に、ただ一つ提燈をつけて、露店を出している人があるのを遠くからながめました。
夏の夜や、縁日の晩などには、よくこの町にも露店が出ましたけれど、こんなに寒くなってからは、出歩く人も少ないので、ああして露店を出しても品物を買うものがないだろうにと、思われたのでありました。