からだの弱そうな男の子が、よく二階の窓から、ぼんやりと、彼方の山をながめて、なにか考えていました。
季節が秋にはいると、どこからともなく、渡り鳥があかね色の夕空を、山の上高く、豆粒のように、ちらばりながら、飛んでいくのが見えました。
子供は、鳥影のまったく空の中に吸い込まれて、見えなくなるまで見送っていました。
からだの弱そうな男の子が、よく二階の窓から、ぼんやりと、彼方の山をながめて、なにか考えていました。
季節が秋にはいると、どこからともなく、渡り鳥があかね色の夕空を、山の上高く、豆粒のように、ちらばりながら、飛んでいくのが見えました。
子供は、鳥影のまったく空の中に吸い込まれて、見えなくなるまで見送っていました。