病院の屋上へ出ると、清らかな流れのように、いつも涼しい風が吹いていました。
月がなく、星明かりでは、たがいの顔もよくわからなかったが、傷兵たちは、静かにして、レコードに聞き入っていました。
両眼を失って、ここまで上ってくるのに、二人の看護婦の肩に助けられなければならぬ人もあったが、その人もやがて腰をかけると、じっとして、同じように聞き入っているのでありました。
病院の屋上へ出ると、清らかな流れのように、いつも涼しい風が吹いていました。
月がなく、星明かりでは、たがいの顔もよくわからなかったが、傷兵たちは、静かにして、レコードに聞き入っていました。
両眼を失って、ここまで上ってくるのに、二人の看護婦の肩に助けられなければならぬ人もあったが、その人もやがて腰をかけると、じっとして、同じように聞き入っているのでありました。