殺される十日程前、夜中、合羽を着て、傘に雪を除けながら、足駄がけで、四条から三条へ帰った事がある。
その時旅宿の二丁程手前で、突然後から長井直記どのと呼び懸けられた。
伯父は振り向きもせず、やはり傘を差したまま、旅宿の戸口まで来て、格子を開けて中へ這入た。
殺される十日程前、夜中、合羽を着て、傘に雪を除けながら、足駄がけで、四条から三条へ帰った事がある。
その時旅宿の二丁程手前で、突然後から長井直記どのと呼び懸けられた。
伯父は振り向きもせず、やはり傘を差したまま、旅宿の戸口まで来て、格子を開けて中へ這入た。