入り日の前の空に、さんらんとして、金色のししのたてがみのような雲や、また、まっ赤な花のような雲が、絵模様のように、飛ぶことがありました。
兄は、こんなようなたそがれが、大好きであったと思うと、いまごろ、どこかの島で、この空を見てるのでなかろうかと、ひとりでに、目の中のくもることがありました。
わたしは、せめて、この真心の、兄に通ずるようにと、ハーモニカを吹いたのでした。
入り日の前の空に、さんらんとして、金色のししのたてがみのような雲や、また、まっ赤な花のような雲が、絵模様のように、飛ぶことがありました。
兄は、こんなようなたそがれが、大好きであったと思うと、いまごろ、どこかの島で、この空を見てるのでなかろうかと、ひとりでに、目の中のくもることがありました。
わたしは、せめて、この真心の、兄に通ずるようにと、ハーモニカを吹いたのでした。