壁には、カレンダーがかかっているし、へやのすみには、野球のミットが投げ出してあって、べつにかざりというものがなかったから、この時計だけが、ただ一つ光って、宝物のように見えました。
母も、そう思っていたようです。
しかし、母が宝物と思ったのは、多少ぼくが思ったのと、意味がちがうかもしれません。
壁には、カレンダーがかかっているし、へやのすみには、野球のミットが投げ出してあって、べつにかざりというものがなかったから、この時計だけが、ただ一つ光って、宝物のように見えました。
母も、そう思っていたようです。
しかし、母が宝物と思ったのは、多少ぼくが思ったのと、意味がちがうかもしれません。