いつのまにか、美しい音楽の音もやんで、ただ、そよそよと吹く朝風のうちに、音楽の音が、いつまでもただよっていたのでありました。
浜辺の砂の上に、じっとしてすわっていた若者は、やっと夢からさめたように立ち上がり、方々を見まわしましたけれど、もうどこにも、天女の姿もなければ、羽衣のかげもありませんでした。
そして、広々とした海原と、青い松林と、いつにかわらぬ富士山があるばかりでした。
いつのまにか、美しい音楽の音もやんで、ただ、そよそよと吹く朝風のうちに、音楽の音が、いつまでもただよっていたのでありました。
浜辺の砂の上に、じっとしてすわっていた若者は、やっと夢からさめたように立ち上がり、方々を見まわしましたけれど、もうどこにも、天女の姿もなければ、羽衣のかげもありませんでした。
そして、広々とした海原と、青い松林と、いつにかわらぬ富士山があるばかりでした。