中はがらんとして空だったので、せっかくわすれた悲しみが、また新しく全身をしめつけました。
しばらく、なきだしたくなるのをこらえて立っていると、遠く石をころがすような海の鳴り音がきこえました。
その夜のあけがたのこと、ゴトンと、なにか雨戸へあたる音がしました。
中はがらんとして空だったので、せっかくわすれた悲しみが、また新しく全身をしめつけました。
しばらく、なきだしたくなるのをこらえて立っていると、遠く石をころがすような海の鳴り音がきこえました。
その夜のあけがたのこと、ゴトンと、なにか雨戸へあたる音がしました。