夜、安代の旅籠屋で琵琶歌があるから、聞きに行かぬかと誘われたけれど行かなかった。
日が暮れると、按摩の笛の音が淋しく聞かれるばかりである。
此の頃来たという美しい女の飴売が、二人の子供を連れて太鼓を叩きながら、田中の方から、昼も、夜も、日に二三回は必ずやって来るが、あまり銭をやるものもないと見えて、じきに行ってしまう。
夜、安代の旅籠屋で琵琶歌があるから、聞きに行かぬかと誘われたけれど行かなかった。
日が暮れると、按摩の笛の音が淋しく聞かれるばかりである。
此の頃来たという美しい女の飴売が、二人の子供を連れて太鼓を叩きながら、田中の方から、昼も、夜も、日に二三回は必ずやって来るが、あまり銭をやるものもないと見えて、じきに行ってしまう。