草の葉が無心に風に吹かれて飛んでゆく小鳥の影の、いつしか見えなくなる、其黒い点ばかりである。
私は、田舎にゆくたびに、こういう静かな、淋しい処に産れた人と彼の、繁華な明るい町に住む人といずれが幸福であろうかと考えさせられた。
静かな、淋しい生活であろう……とか或は賑かな、華美な生活であろう……とか言うのは、これは傍から見てたゞそういうように思うばかりであって、果して其人の心には、どう感じているか立ち入って見なければ分らない。
草の葉が無心に風に吹かれて飛んでゆく小鳥の影の、いつしか見えなくなる、其黒い点ばかりである。
私は、田舎にゆくたびに、こういう静かな、淋しい処に産れた人と彼の、繁華な明るい町に住む人といずれが幸福であろうかと考えさせられた。
静かな、淋しい生活であろう……とか或は賑かな、華美な生活であろう……とか言うのは、これは傍から見てたゞそういうように思うばかりであって、果して其人の心には、どう感じているか立ち入って見なければ分らない。