夏目漱石 『それから』 叔父さんもいらっしゃい」と云いながら立った。 部屋のなかはもう薄暗くなっていた。 代助は先刻から、ピヤノの音を聞いて、嫂や姪の白い手の動く様子を見て、そうして時々は例の欄間の画を眺めて、三千代の事も、金を借りる事も殆んど忘れていた。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア