彼は、赤ん坊でなく、小犬でよかったと思いましたが、その捨てられた小犬の、いじらしいようすを見ると、また別の不憫さが心の中にわいてきて、
「こんな、まだ独り歩きのできぬ小犬をだれが捨てたのだろう、情け知らずの人間だ。
と、思いましたが、自分は、どうすることもできません。
彼は、赤ん坊でなく、小犬でよかったと思いましたが、その捨てられた小犬の、いじらしいようすを見ると、また別の不憫さが心の中にわいてきて、
「こんな、まだ独り歩きのできぬ小犬をだれが捨てたのだろう、情け知らずの人間だ。
と、思いましたが、自分は、どうすることもできません。