神楽坂から外濠線へ乗って、御茶の水まで来るうちに気が変って、森川町にいる寺尾という同窓の友達を尋ねる事にした。
この男は学校を出ると、教師は厭だから文学を職業とすると云い出して、他のものの留めるにも拘らず、危険な商売をやり始めた。
やり始めてから三年になるが、未だに名声も上らず、窮々云って原稿生活を持続している。
神楽坂から外濠線へ乗って、御茶の水まで来るうちに気が変って、森川町にいる寺尾という同窓の友達を尋ねる事にした。
この男は学校を出ると、教師は厭だから文学を職業とすると云い出して、他のものの留めるにも拘らず、危険な商売をやり始めた。
やり始めてから三年になるが、未だに名声も上らず、窮々云って原稿生活を持続している。