やっぱり恐露病に罹ってる方が、卑怯でも安全だ、と答えてやっぱり露西亜文学を鼓吹していた。
玄関から座敷へ通って見ると、寺尾は真中へ一閑張の机を据えて、頭痛がすると云って鉢巻をして、腕まくりで、帝国文学の原稿を書いていた。
邪魔ならまた来ると云うと、帰らんでもいい、もう今朝から五五、二円五十銭だけ稼いだからと云う挨拶であった。
やっぱり恐露病に罹ってる方が、卑怯でも安全だ、と答えてやっぱり露西亜文学を鼓吹していた。
玄関から座敷へ通って見ると、寺尾は真中へ一閑張の机を据えて、頭痛がすると云って鉢巻をして、腕まくりで、帝国文学の原稿を書いていた。
邪魔ならまた来ると云うと、帰らんでもいい、もう今朝から五五、二円五十銭だけ稼いだからと云う挨拶であった。