夏目漱石 『それから』 代助は晩食も食わずに、すぐ又表へ出た。 五軒町から江戸川の縁を伝って、河を向うへ越した時は、先刻散歩からの帰りの様に精神の困憊を感じていなかった。 坂を上って伝通院の横へ出ると、細く高い烟突が、寺と寺の間から、汚ない烟を、雲の多い空に吐いていた。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア