月日は、足音をたてずにすぎてゆきました。
くりの木のこずえで、海の方を見ながら、歌をうたっていた枯れ葉も、いつか地に落ちて朽ちてしまえば、村を出たおかよは、もう二年もたって、すっかり都のふうにそまったころです。
ある日おかよは、お嬢さまのおへやへ入ると、ストーブの火が燃えて、フリージアの花が香り、そのうちは、さながら春のようでした。
月日は、足音をたてずにすぎてゆきました。
くりの木のこずえで、海の方を見ながら、歌をうたっていた枯れ葉も、いつか地に落ちて朽ちてしまえば、村を出たおかよは、もう二年もたって、すっかり都のふうにそまったころです。
ある日おかよは、お嬢さまのおへやへ入ると、ストーブの火が燃えて、フリージアの花が香り、そのうちは、さながら春のようでした。