この二つは、夏のころからおたがいに競争しあって、大きくなろうとしていましたが、二つとも大きくなれるだけなってしまうと、こんどは、どちらが美しくなれるかといわぬばかりに、負けず劣らずにみごとな色合いとなりました。
年雄くんは、これを見ると、なんということなく悲しくなるのです。
そして、ぼんやりと遠い過ぎ去った日のことを考えるのでありましたけれど、考えても、まだ小さかった日のことは、はっきりとわかりません。
この二つは、夏のころからおたがいに競争しあって、大きくなろうとしていましたが、二つとも大きくなれるだけなってしまうと、こんどは、どちらが美しくなれるかといわぬばかりに、負けず劣らずにみごとな色合いとなりました。
年雄くんは、これを見ると、なんということなく悲しくなるのです。
そして、ぼんやりと遠い過ぎ去った日のことを考えるのでありましたけれど、考えても、まだ小さかった日のことは、はっきりとわかりません。