トム吉にも、また、若者自身にも、おそらくわからなかったことであったろうが、若者は頸にかけた糸をいつのまにかはずして、人さし指にはめて、くるくるとまわしていました。
そして、トム吉が、はっと思ったしゅんかんに、糸は指からはなれて、曲玉は、波の中に落ちて呑み込まれてしまいました。
若者は、そんなことには気にもとめずに、口笛を鳴らして、このかぎりない美しい景色に見とれていましたが、トム吉は、失望と悔恨とくやしさとで、顔の色は、すっかり青ざめていました。
トム吉にも、また、若者自身にも、おそらくわからなかったことであったろうが、若者は頸にかけた糸をいつのまにかはずして、人さし指にはめて、くるくるとまわしていました。
そして、トム吉が、はっと思ったしゅんかんに、糸は指からはなれて、曲玉は、波の中に落ちて呑み込まれてしまいました。
若者は、そんなことには気にもとめずに、口笛を鳴らして、このかぎりない美しい景色に見とれていましたが、トム吉は、失望と悔恨とくやしさとで、顔の色は、すっかり青ざめていました。