母親は、前にきた行商人が、ガラス珠だといったことを覚えていたので、つまらない品とよい品と換えるなら、たとえ形見であろうとも許してもらえるような気がして、その男の金のかんざしと、自分の頭にさしている青い珠のかんざしと取り換えたのであります。
行商人は、いそいそとして、村をあちらへ歩いて去りました。
ちょうど、その後へ、はじめにきた男が、いつものごとく、箱をせおってやってきましたが、いま、ほかの行商人とかんざしを換えたということを話すと、びっくりして、目の色を変えながら、
母親は、前にきた行商人が、ガラス珠だといったことを覚えていたので、つまらない品とよい品と換えるなら、たとえ形見であろうとも許してもらえるような気がして、その男の金のかんざしと、自分の頭にさしている青い珠のかんざしと取り換えたのであります。
行商人は、いそいそとして、村をあちらへ歩いて去りました。
ちょうど、その後へ、はじめにきた男が、いつものごとく、箱をせおってやってきましたが、いま、ほかの行商人とかんざしを換えたということを話すと、びっくりして、目の色を変えながら、